
東京オリンピック
/DVD
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発売日: (2004年06月25日)
Review
東京オリンピック」は、小学校で引率されて町の映画館を貸し切りで鑑賞したが、その経験は強烈だった。
子供の目にもその監督の想像力、独創性はよく伝わった。
あの暗闇のなか、その色彩と映像と沈黙の音に、ぼくは興奮し続けていた。
筋肉の躍動するスローモーションや、アベベ選手の黙々と走る長回しの、粒子の荒いフィルムが映るスクリーンに目を釘付けにした。
子供の頃のことだから、後になって知ったことだが、「賛否両論」と巷の大人の間ではわかれていたという。
「国民映画だから記録映画らしくしろ」みたいな阿呆な意見があったという。
それを知って、あの映画を理解しないなんてよほどのバカだろうとしか思えなかった。
案の定、政治の世界より国民意識レベルが先に行くことが多いように、それは未だにそうであるだろうか。
多くの日本人は、市川監督の、この世界に紹介される独創的な記録映画を喜んだ。
市川監督は晩年、「ぼくは映画の職人」を極めたい。という目標をお持ちだったという。
その老境ですら、映画づくりに関心を失わない監督の言う「職人」の意味は、深いと感じた。
ぼくにとっては創作者として「りっぱな」、大好きな市川監督の御冥福をお祈りします。